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HACCP99動画対談の司会を務めていただく、
宮田 佐千子/みやた さちこ

1965年生まれ
出身地/大阪府堺市
現住所/兵庫県西宮市

経歴
石川テレビアナウンサー
テレビ朝日「ワイドスクランブル」リポーター
千葉テレビ「ちばフロンティア21」
テレビ埼玉「サタデースクール930」
       「彩の国 教育スペシャル」
MX-TV「マーケット情報」
CS日経サテライトニュース「フォーカス」内キャスター
日本ビデオニュース「マーケットアップデート」
テレビ大阪「まいどワイド30分」
サンTV「ニュースEYEランド」
      「播州トピックス」他
朝日放送ラジオ「サンデートレンドマガジン」リポーター
KissFM・FM COCOCLO ニュースアナウンサー
VP 農林水産省・明治生命・他

趣味・特技
  栄養士・社会福祉主事・テニス・旅行

司会
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第10回

今回は天井に求められる構造要件について解説していく。まず天井に求められる主な要件は次の通りである。

・天井は明るい色で隙間がなく、平滑で清掃が容易に行える構造であること。
・天井は梁、配管、ダクト、照明設備などが露出していない構造であることが
 望ましいが、やむを得ず露出している場合に在っては、清掃が容易に行える
 構造であること。
・天井は床面から2.4m以上の高さが望ましい。
・水蒸気が発生する場所では、必要に応じてその表面に耐湿性及び耐熱性の
 材料を用いるとともに、断熱材を併用するなど、結露、かびの発生などを
 防止できる構造であること。
・汚れが付着しにくい材料で仕上げてあること。

併せて天井に設置される照明に関する要件は

・製造場には、モニタリング、検査などを行う場所にあっては300ルクス以上、
 一般の場所にあっては150ルクス以上の照度が得られるものを設置する。
・照明は、商品の色調が変わらないようなものであること。
・照明装置には、電球等の破損による破片の飛散を防止する保護装置が
 設けられていること。

となる。
一読ではどのような構造が求められているか理解しづらい要求事項と言えるので、解説を加えてみる。

・ 天井は明るい色で隙間がなく、平滑で清掃が容易に行える構造であること。
この項目が要件として求めているのは、3つである。色・構造・表面形状である。色は壁同様、作業者に対しての精神効果や照明の反射率を考慮し異物混入の発見に寄与できるものを選択することとなる。床・壁・天井ともに色の選択は、その色が衛生面でハード的に貢献出来るという考え方を基本に行うべきである。次に構造としては隙間が無いことが求められているため、天井板が間を開けた透かし張り(板と板の間に少し隙間を空けて張る工法)の構造は避けるべきである。もし既存工場の天井がこの工法にて設置されているなら、衛生改善のためには新規にボードを重ね張りして隙間を無くすか、隙間にコーキング材などを充填し埃溜まりとならないように改善するとよい。表面形状は清掃が容易に行える程度に凹凸が無い平滑なものが推奨される。天井材といえば事務所等で用いられている事が多い石膏ボード(虫食い)がある。安価で施工性もよく不燃材もあるため重宝であるが、表面に凹凸があるため製造エリアでは控える方がよい。他にも珪酸カルシウム板等、安価、不燃かつ平滑な材料があるが、部屋の使用環境によりその選択には検討を要する。理由の一つとしては、ボード仕上げが塗装となるためオーブン設備がある部屋などでは、熱により塗装材が剥離し、異物混入危害が生じる。この例のように、選択した材によりハードに起因する危害が発生することが無いように構造を選択することが衛生的な工場を計画する上で大切である。

・天井は床面から2.4m以上の高さが望ましい。
建築基準法施行令においては、「居室の天井の高さは、2.1メートル以上でなければならない」とされており、最低限の高さは2.1メートルである。実際に新規工場を設計する場合は設備との関係により3m程度の高さが確保されている例が多いようである。この高さについてはベストという数字は特に無いと考えているが、水を使う室内環境であれば、しぶきが天井に付かない程度の高さを設定すると良いし、空調コストを考えるならばあまり高く設定しない方が有効となる。また室内の使用環境を考慮すると共に天井と屋根(あるいは2階スラブ)とのスペースを考慮する必要がある。特に屋根と天井のスペースは結露やメンテナンス作業と密接な関係が出てくる。屋根と天井のスペースが狭ければ夏は室内温度が高くなりやすく室温調整が難しくなる、冬場には外部の冷え込みに影響され天井表面温度がさがり結露が生じやすくなる。逆にふところのスペースを大きくとり過ぎると、感知器の設置(50センチ以上)が必要にもなるし、建設コストも不経済ともなる。計画する際は最低限確保したい天井高を前述した検討内容を踏まえ決定し、屋根の高さは建築専門家に任せる方が早くて確かといえる。

・水蒸気が発生する場所では、必要に応じてその表面に耐湿性及び耐熱性の
 材料を用いるとともに、断熱材を併用するなど、結露、かびの発生などを
 防止できる構造であること。

ボイル工程をもつ製造施設において難敵となるのが水蒸気である。換気回数を多く設定しても一時に発生する蒸気を瞬時に取り除くことは至難の業である。そのため天井には耐湿性、耐熱性の材料が要求されている。フードを設置しても100%瞬時に蒸気を取り除けなければ室内に蒸気は拡散し天井への結露を発生させ、吸湿性があるボードならば含んだ湿気がカビの発生要因を促し、ライフサイクルよりも短期にて朽ちる事にもなる。それゆえ耐湿性能を持ったものを選択することがベターということである。
蒸気が発生する天井にふれているので天井そのものの形状について少し解説を加えておく。ボイル室などでは水平でなく天井に傾斜をもたせて蒸気や熱気を誘導する形状がある。フードでの局所排気ではなく部屋全体にフード的な効果を持たせる考えである。蒸気や熱気の誘導効果は水平よりも確かに良くなると考えるが、決して天井表面に結露が発生しなくなるのでは無いということを忘れてはならない。空気の流れをしっかりと計画し、通常の天井と同様に断熱性や耐湿性を備えた材質を選択しなければならない。

・製造場には、モニタリング、検査などを行う場所にあっては300ルクス以上、
 一般の場所にあっては150ルクス以上の照度が得られるものを設置する。

照度に関しては前述の数字は最低限の目安と考える。出来れば清潔区では700ルクス、準清潔区では500ルクスの照度を確保する方が良い。異物の混入あるいは混入する恐れのある塵埃などが発見しやすい照度を確保するという考え方である。

・照明装置には、電球等の破損による破片の飛散を防止する保護装置が
 設けられていること。

この要件は既に多くの製造施設で実施されていると考える。ただ電球が飛散防止タイプであればそれで良しというものでない。破損しても製造物に極力破損したガラスが混入しないように設置位置を考えるべきである。破損した真下に充填機があっては即生産を停止しなければならない。照明の設置位置は機械ラインの上部には計画しないようにするように計画することが大切である。また埋め込み式の照明器とすると更に混入の危害発生率は少なくなるが、照度を確保するために露出よりも器具が多くなるというコスト面での負担は多くなる。

今回は天井の構造要件について解説した。構造要件として部位別に解説を行うのはこれまでとし、次回からは実践的に衛生的な施設を計画する手順を解説するなかで、さらに踏み込んだ構造要件の解説も折り込んでいくこととする。


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弊社企画運営サイト「HACCP99.com」に掲載している「実践できるハードプラン」の内容をまとめたものです。
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第9回

ディテールプランとなる壁について今回は解説していくこととする。壁の計画は工場を新設する際には現場から「今までカビがついても、汚れた表面が拭くことも出来ないコンクリート壁であったから次は掃除がしやすい壁にしてくれよ」、「少し当たっても直ぐに壊れてしまうようなものじゃなくて、もっと丈夫なものにしてほしい」というなど数多くの要望がでてくることが多いようである。これらの声に応えるためにも壁のデザインプランを行う際は強度があり、カビの発生を抑える効果があり、さらには掃除しやすい材質を選択することがポイントとなります。
Codexにも、掃除がしやすく、異物が付着しにくく、埃などが堆積しにくい材質を選択すべきだと記されています。
まず壁を計画する際の構造要件をご紹介すると、
①内壁は明るい色で隙間がなく、平滑で清掃が容易に行える構造であること。
②内壁は突出する柱、配管、配線などが見られない構造であることが望ましい。
③内壁と床面の境界は、半径5cm以上のアールを設け、清掃が容易に行える
 構造であること。
④水や湯を使用する部分にあっては、少なくとも床面から1m以上の高さまで
 不浸透性・耐酸性・耐熱性の材料が使用されていることが望ましい。
⑤配線や配管の貫通がある場合は、さく穴との隙間を完全に封鎖し、ねずみ、
 昆虫などの侵入を防止すること。
等があげられる。
① でいう明るい色とは勿論赤や黄色などを使おうということではなく、作業に効果的な照度を確保できる反射率を有する白やアイボリーの色選がスタンダードとなる。また働く人にとって心理的な作用を考えた選択も併せて検討する事をお薦めする。

【色と感情】

  白: 神聖、潔白、純真、快活
  黒: 悲哀、沈黙、静寂
  赤: 熱情、愛情、活動、勇気
  黄: 希望、光明、向上、愉快
  緑: 安息、平静、健全、着実
  青: 沈静、深遠、冷静、冷淡

【配管識別標準】 

  水  ⇒ 青(2.5PB5.5/6)
  蒸気 ⇒ 暗い赤(7.5R 3/6) 
  空気 ⇒ 白(N -9.5 )
  ガス ⇒ 黄 (2.5Y-8/13 )
  電気 ⇒ 淡黄赤(2.5YR 7/6)

② に述べた配管、配線の壁内への隠蔽はボード仕上げの構造(下地:軽量鉄骨 仕上げ:ケイ酸カルシウム板、石膏ボード)とする場合は作業しやすいが、パネルなどは内部にウレタンが注入されているため配管等を仕込むことは困難な計画となる。パネル材を使った壁を計画する際は横引きとなる長さを極力短縮し縦に配管を行いモールでカバーするとよい。配管が見られない構造が推奨されるのは配管上部に埃が溜まり製品への異物混入というハザードが生じるからである。計画上配管の隠蔽が困難ならば日常の清掃を心掛けソフトにて対応していくことも決してハード計画としては否定されるものでも無いと考える。ご紹介している構造は奨められるデザインの例でありかくある必要があると断定的に示されたものではないということはご理解頂きたいし、だめなら我が社ではこのように工夫しているという飽くなき衛生対策を実施されることが大切であると考える。

③ に述べるRはもうお馴染みの構造要件である。5㎝と紹介しているがスケールで測ってまでも精度を追求するものではなく目安である。実際にあまり小さなRは却って清掃がしにくいものである。また樹脂材を使った床のRは形成しやすいが壁との取り合いはいささか困難で連続性のある仕上がりにするにはボード壁では下端にフラットな材料を仕込み樹脂を塗り上げ易くしておき連続性をもたせられる工夫などを考える必要があるとともに、異質の材料の接続となるためジョイント部分にはクラック対策を要する。



④ に紹介している、不浸透性という壁への要望は先ほどの「今までカビがついても、汚れた表面が拭くことも出来ないコンクリート壁であったから次は掃除がしやすい壁にしてくれよ」という要望も併せて考慮する必要がある。10年以上前に建設された工場でよく見られた壁の構造は腰までブロックを積み、その上部はボードにて仕上げてあるというものが多かったのではないだろうか。確かに水の使用が頻繁な作業に対して耐水効果があり、しかも安価な構造といえば今でもこの仕様は候補としてあげられる。ただ汚れが付きやすく除去しにくいという弱点はある。そのため汚れを除去しやすい構造ということでタイルでの仕上げが登場した。イニシャルコストはかかるが日頃の手入れの手間を考えると割安という考えて採用するとい現場が多く見られた。いまもタイル仕上げという構造は飲食店の厨房等では多く見受けられる。ただ弱点はタイル間の目地の汚れである。目地に注入されているのはセメントであるため清掃しても次第にその汚れは蓄積されていく。結局日頃より清掃に十分配慮し清潔な状態を保つという手間が必要である。この様な日頃の手間を極力減らすという考えのもと最近の家庭の台所でも



イルではなくキッチンパネルという表面に汚れが付着しにくくサット汚れも一拭きという材質が壁面には採用されており奥様方の台所仕事も大助かりなのではないだろうか。またコンビニのトイレなども汚れも付きにくく清掃がし易い化粧ボードがよく使われている。この材料は非常に注目に値するものではあるが、イニシャルコストが高くつくという弱点がある。同様に高価となりますが、強度・カビ・清掃の3つの要素に対して有効な材質としてステンレス材があります。
また時間的な制約や異物混入などのリスクを回避しながらの工事を計画する必要がある既存工場のリニューアルの際などには断熱パネルの採用も一考である。表面仕上げも汚れが付きにくく、施工時間も非常に短時間で計画することが出来る。

⑤ は新設の工場の場合は壁が設置された後に配管を貫通させる事が多いため比較的に処
理は施し易いが、既に配管がされている既存工場に壁を新設する場合は配管周囲の処理は厄介となる。出来るならば壁を設置する際に一旦配管を撤去し壁設置後に再度配管を行う手順が望まれるが、決して供給を止める事が出来ない給水管であるならば根気ある職人技にて対応してもらう必要がある。


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第8回

今回からはデザイン計画にあたるディテール(床・壁・天井・排水溝等)プランの部分について解説していく事とする。この部分の解説は各指定認定機関や食品事業関係団体で作成されたマニュアルやパンフレット等にも詳しく解説されているので熟知されている読者の方も多いのではないかと推察しますが、勿論これらディテール部の構造要件を満たすことが、すなわちHACCPシステムだという事では無いと言うことを再度確認しておきたい。
この講座は「HACCP基礎講座」と銘打って、食品製造施設のハード面からの衛生対応を解説している。しかしこのようにハード部分からなどと大仰に解説をすると、さもHACCPシステムとはハードとソフトという両輪で構成されているような錯覚を起こされると思うが、実際HACCPシステムとはソフトである。何を今更と思われるかもしれませんが、今回から解説していくディテールプランではこのような誤解、すなわち壁のRがとられている施設はHACCP対応などという誤解を見受けるケースが多いため前置きとしてもう少し述べてみると、HACCP対応の施設という言い回し自体にいささか無理がある。極端な言い方かもしれないがHACCPシステムを構築する目的のために施設を新築あるいは改築するという流れは逆である。本来の流れとしては、現在でも異物混入や菌の増殖が無いような施設環境で健康被害のない安全な食品を製造しているが、さらにその安全を確実なものとするためHACCPの手法を導入するというものである。

左はハードとソフトの関係を解説する際によく使われる図であるが、これはHACCPシステムというものはハードという衛生環境が整備されている事を前提として構築できるものであるという事を表しているものである。この図は一見するとハード+ソフト=HACCPシステムと錯覚する。
それに対して右の図はハード的な環境を整備しその環境で運営していくのもよし、あるいはその過程で更にハイレベルで管理していきたいというならシステムを導入するというものでありHACCPシステム自体もこのような時系列な流れのもとに成り立っている。私自身はHACCPシステムのソフトと施設環境であるハードの関係は右図として整理している。
例のごとく今回も前置きが長くなったが、R巾木がHACCPシステムである等という誤解が無いように願いたいし、この講座としてもR巾木を取り上げるがHACCPシステムを導入する以前に是非とも整えておくことが望まれる施設環境とはどのようなものかを解説しているとご理解頂きたい。

さて本題であるディテールプラン。今回は床の計画をする際に望まれる構造要件とそのポイントを解説する。床の構造要件としては次の事が望まれる。

・ 床面は耐水性かつ耐摩耗性で亀裂が生じにくく、更に滑りにくい材料を使用し、平滑で清掃が容易に行える構造であること。

まず床面には耐水性や摩耗性という機能を有し、作業者が滑ったり、凹凸にけつまずいて転倒しないようなものとするということである。
コンクリートという下地はおおむね共通した仕様となろうが、ドライあるいはウエットという作業環境によりその表面仕上げの方法は数々ある。特にドライ床の材質の選択肢は多い。ステンレスも使えれば長尺シートも可能であり勿論ウエット床で使われるケースが多い塗り床も選択肢となる。どれも清掃しやすく選択には頭を悩ますであろうが、自社の作業環境での耐久性やコストなどを鑑み選ばれれば良いと考える。
ウエットの床仕上げ材の選択ではノンスリップ的な材質を要求されるかもしれないが、表面処理によっては掃除しにくい場合があるので選択には注意が必要である。なるべく平滑な物を選択して頂きたいが、実際には水があるので滑って転倒してしまうという懸念があるというケースがある。一概には言えないが、この場合は次の構造要件でもふれるが床が水浸しの作業環境に問題があり、排水溝等での計画にて水浸しの環境を先行して解決する必要がある。

・ 水や湯を使用する部分にあっては、不浸透性・耐酸性・耐熱性の材料を使用し、適当な
床勾配 (1.5~2.0/100)を有するとともに、排水溝を設けて、排水が容易に行える構造
であること。

床には適切な勾配をもたせるということであるが、その必要性を考えてみる。排水溝を設けて排水を効果的に行える環境にするには、床に水溜まりの部分があっては意味をなしません。そのために十分な集水効果を得られるような床レベルの検討を行いましょうということである。また同時に集水部となる桝の設置計画も十分な検討が必要です。水を使う部分というと流し台付近にばかり目を奪われ、大量の水を使用する機械洗浄水の排水用升は個数を少なく見積もるケースが多く先ほどのいつも濡れている床の状況の引き金ともなります。水の供給場所を記した工場施設の図面も作成し落ちの無いような計画としましょう。

・床を排水溝代わりにしない。

この構造要件が最も大切ではないかと考えます。顕著に悪い状況は流しの排水パイプから水が床に垂れ流しにされているものです。流石に自社ではこのような事はしていないと申されるかもしれないし、ケース的にも少ないでしょうが、これは一例です。実際には同様の光景は意外と多く見られます。ニーダーや炊飯釜等をお使いの場合その熱湯を直接床に流されている所は少なくないはずです。床が水浸しになるとともに蒸気発生というダブルパンチで瞬時に室内環境は劣悪となってしまいます。まさしく床を排水代わりとして使用している代償と言えます。この後の排水プランにてアイデアをご紹介することとしますが、床を極力ドライな状況に保つためには、床に水が広がらないような工夫も合わせて実施していく事が必要です。

・床の隅及び床と壁が交わる隅は、5cm以上のアールをつけるなど清掃しやすい構造とす
る。

最もポピュラーなハード対策ですが、Rの取り方によっては却って埃が溜まっているという状況を見受けます。Rの取り方としては塗り床の下地材である樹脂にてR成型する方法や、ステンレスやアルミでR成型された物を壁に貼る方法などがあります。また長尺シートならばシート下に三角材などを挟み込みR形状に仕上げる方法があります。いずれの場合も接合部となる部分に埃などが入り込まないような隙間処理をしっかりと施す事が寛容です。しかもRはデザインでは無いので、Rを施すことによって清掃等がしやすくなっている事が肝心です。

今回は床の初期プランをする際のポイントについていくつかご紹介しました。万全の計画で実施したはずの床工事であったとしても、数年経つと設備の振動や地震の影響などにより表面にクラック(割れ目)がはいり、そこから傷み部分が拡大していき目も当てられない状況をだましだまし生産しているケースは数多く、メンテナンスを実施したくてもその時間がとれないのが食品製造施設の状況です。床という部位は一度施した工事の不具合を最も補修しにくい所となります。計画に当たっては補修という事も念頭におき適材を環境に合わせて選択することを心がけてください。
次回は壁の計画について解説することにします。


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第7回

今回はバリア施設の計画について少し踏み込んだ解説をしていくことにしよう。前回バリア施設は「進入に対しての受入」あるいは「侵入を阻止する」という役割に注目することによりスムーズに計画していくことができることをご紹介したが、施設計画の初段階から侵入口となる開口等は極力無くして建設するのが手っ取り早いのではという考え方もある。食品工場の計画において窓は虫の侵入口となり、窓枠は埃の堆積場所となり異物混入の原因となるばかりで、無い方が運営上有利であることは否定できない。私自身極力外部への開口部を減らすように心がけ設計している。しかしこの計画には少し難がある。それは建設にお金がかかるということである。勿論食品安全ためには投資の多少云々を言ってはいられないというご意見もあるが、やはりイニシャルコストは抑えたいという考えの方も少なくないはずである。ではなぜ窓が無いとお金がかかるのか。逆ではないのか、窓が少なければそれだけ減額になるはずだというのは誰しも思うことである。しかし工場という建物を計画するにあたっては、各種の法規制をクリアしていく必要がある。代表的なものが建築基準法(施行令)である。例えば建物から窓を無くしてしまうと、換気のために有効な部分の面積が、居室の床面積に対して、1/20なければ「換気上の無窓」となり換気設備を設置する義務が生じる。あるいは、外部に開放できる部分の面積の合計が、居室の床面積の1/50以上のものが無ければ「排煙上の無窓」となり排煙設備を設置する義務が生じる。窓とこれらの設備を金額的に天秤にかけるとはるかに後者の機械設備の方が高額になるというケースが多くなる。
少し余談となるが、建物を計画していく際もHACCPシステムと同様の危害分析を行うのである。建物が崩壊する原因としは、物理的・化学的・生物的な要因があります。構造的な強度不足による崩壊が物理的要因。火災により損焼し崩壊するのが化学的要因。この化学的なものには錆びるということも含まれます。そして木などが腐ることにより崩壊する生物的要因。これら三つの危害要因を分析し建物は設計されます。先ほどの窓は火災時における化学的危害をコントロールするため、予防・拡大・被害軽減という視点から必要不可欠なものとなります。そしてその設置が必要不可欠であるために、無理な場合には排気設備の設置という代替まで要求されているのです。
バリア施設を計画する際も開口が単に無ければ良いという考えではなく、コストや建物危害という視点で建物を見、必要な開口からいかに招かざる客を阻止するかという考えで取り組んでほしい。
さて今回の本題であるバリア施設の詳細な計画方法について解説していくことにする。その際もよりどころとするのは、コーデックス「食品衛生の一般的原則に関する規則」(抄)の4.2.2の内部構造及び造作の項となります。そして該当するのは、
◆ 窓は清掃が容易で、埃の堆積が最小限になるような構造であり、必要な箇所では
 取外しができ、そ族・昆虫を通さないものでなければならない。
というあたりではないでしょうか。ただ、これではあまりにも漠然としていています。しかし色々と食品工場の設計という機会を重ねていくと、妥当な表現だなという感があります。それは、やたらと「網目は何ミリ以下」等と数字を並べ立てた規則を作っても、結局全てを網羅することもできないであろうし、バックグランドが異なる全ての工場において正しい数字である訳でもないと考えられるからです。そのため、窓へのバリア機能の考え方の基本は、そ族・昆虫を通さない構造とするという事になるのでしょう。しかし現実に計画する者としてはもう少し具体的なよりどころが欲しいというが本音でしょうから、次に人と物についてのバリア施設計画の際のよりどころとしての構造要件を紹介しておきます。

■ 作業者
1・入り口と出口に扉が設置され、密閉できる構造であること。
→ 密閉できるとは、エアタイトという高気密のものではなく、扉と枠に隙間が無い構造ということです。ポイントとして扉と床との隙間対策です。一般に靴づりという物が下枠としてあるのですが、段差が生じるため、台車の出入りにはいささか使いづらい物となります。そのため取り付け無い場合も多いのですが、ゴムやブラシ等を扉の下に取り付け、空気圧の差にて補い虫の侵入を防ぐとよい。

2・必要に応じ、エアーシャワー、靴洗い設備等外部からの汚染を防止するための設備が設
けられていること。 
→ エアーシャワーは衣服に付着した埃を取るには効果が思ったより無いということは、
よく言われることですが、作業者の衛生意識の向上に寄与する効果を考えると無駄な
投資ではない。靴洗いは作業場がドライエリアとしてもジャブジャブと水洗いするも
のでなく靴底を清潔に保つ程度の洗浄施設はある方がベターと考える。毎日掃除している家庭内で履くスリッパの底でもやはり汚れる。


■ 原材料・製品搬
a・搬出入口は暗室化し、高速シャッター(防虫タイプ)にて二重ドアにすることが望ましい。
→ シートシャッターとスイングドアを比較すると、機能的にはどちらも手を使わずに台
車を押しながら通過できるゲートと考えられるが、密閉性から考えるとシートシャッ
ターの方が優位。清浄度が同じエリアのゲートにはスイングドア。清浄度が異なるエ
リアのゲートにはシートシャッターの選択が良い。

b・二重ドアはインターロックで開放状態にならないようにし、捕虫燈を設置して昆虫の侵入を防止する。
→ インターロックとは、二重ドアとなっている扉の片方が開いている状態では、もう一方が閉鎖している機能のこと。外部と面している扉として利用すると効果的である。ホテル等の玄関が扉を開け風除室を通りまた扉を開けるという構造になっているのは外気が室内に入る事を防ぎ温度管理等をしやすくするための工夫である。

c・製品の搬出口は品温上昇を防ぐために、ドックシェルターの設置が望ましい。
→ドックシェルターは品温上昇及び室内温度の上昇を防ぐために効果的な設備ではあるが、
 工場内の床をトラックの荷台高さまで嵩上げする必要があるため、建築のコストは上がる。出荷場だけでの床高の変更とするか、あるいは工場全体に床を高くした構造にするかは各工場の使い勝手とコストに委ねる。

少しコメントを交えて解説したが、勿論これがバリア施設計画の正解ですというものではありません。このような工夫をすることは防虫・防そに効果がありますという程度にとらえてください。
今回バリア施設を解説しましたが、多くの紙面を費やし解説しても決して全てを網羅することはできないでしょう。機会あるごとに解説していくこととしますが、バリア施設の計画の基本は、コーデックスの「食品衛生の一般的原則に関する規則」(抄)に示されているように、侵入者という、そ族・昆虫を通さないことであり、進入者に対しては、汚れを極力排除し清潔な状態で入室させることであると考えます。


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